方言で育てても大丈夫?赤ちゃんの言葉と育ちを守る関わり方のポイント

「方言で話しかけると、赤ちゃんの言葉の発達に悪い影響があるのかな?」と不安に思ったことはありませんか?


私も、実家では家族みんなが方言で話している環境で育児をしていたので、「これって大丈夫?」と心配になった時期がありました。

標準語を教えた方が良いのか、どう関わればいいのか迷っていたんです。


でも、赤ちゃんの言葉の発達にとって本当に大切なのは、どの言葉で話すかではなく、「どれだけたくさん、やさしく話しかけられるか」でした。

この記事では、「赤ちゃんに方言で話しかけてもいいの?」「標準語とのバランスは?」「将来困らない?」という疑問に、母親目線でわかりやすくお答えします。


読み終えるころには、今のままのやさしい語りかけで、赤ちゃんのことばの力を育てていける自信がきっと持てるようになりますよ!


赤ちゃんに方言で話しかけても大丈夫?言葉の発達への影響とは

方言で話しかけても、赤ちゃんの言葉の発達に基本問題はありません。

むしろ、赤ちゃんにとっては「どんな言葉を話しているか」よりも、「どれだけ話しかけられているか」「どれだけ愛情を感じられるか」の方がずっと大切です。

赤ちゃんは、生まれてすぐから周囲の音を聞いています。

言葉を音として覚える時期には、標準語であろうと方言であろうと関係なく、親や家族が話すやさしい声を通して「ことばの世界」に触れています。

つまり、赤ちゃんにとっては、どの言語かよりも、「誰が、どんなふうに話してくれているか」のほうがずっと大事なのです。

私は、夫の実家で暮らしていたころ、家族全員が方言で会話していました。

最初は「赤ちゃんが混乱しないかな?」と心配になったのですが、子どもはその環境にすんなり馴染んで、なんと方言の単語も標準語もどちらも自然に口にするように。

まわりの大人が笑顔でたくさん話しかけてくれる環境は、赤ちゃんにとってすごく心地よかったんだと思います。

もちろん、方言特有の発音や言い回しがあることで、「将来、通じにくくならないかな?」という不安もありました。

でも、保育園に通うようになってからは、周囲の子どもたちと関わる中で自然と標準語も身につき、使い分けも少しずつできるようになっていったのです。

結局赤ちゃんの言葉の発達においては、「方言か標準語か」という形式よりも、「たくさんのあたたかい関わり」が最も効果的なのです。

方言でも、しっかり語りかけて、気持ちを込めて話せば、それは赤ちゃんにとって最高の学びになります。ですから自信を持って方言を使ってあげてください!


方言か標準語、どちらがいい?家族でできるバランスのとり方

方言と標準語、どちらで話すのがいいの?と迷う方も多いですが、無理にどちらかに決める必要はありません。

赤ちゃんにとっては、「使われている言葉の種類」よりも、上記にもある通り

「その言葉でどう関わってもらっているか」が大切なのです。

家庭では、親が自然に使っている言葉で話しかけてOKです。私も普段は方言が混じった言葉を使っています。

言い換えたりや標準語に直したりせず、そのまま赤ちゃんに話しかけています。

無理に変えるよりも、自分がリラックスして話すことの方が、赤ちゃんにも安心感を与えると感じています。

また、最近の赤ちゃんは、テレビや動画、絵本などから標準語にもたくさん触れています。

うちの子も、家では方言まじりの言葉を聞いているのに、テレビから覚えた標準語をまねすることが増えてきました。

「どうぞ」「ありがとう」など、標準語の言い回しを自然と口にするようになり、使い分けていることに驚きました。

バランスのとり方のコツとしては、「これは〇〇って言うんだよ。こっちは△△とも言うんだよ」と、違いをそのまま教えるだけで十分です。

赤ちゃんが言い間違えても、「それも正解だよ」と受け止めることで、言葉の幅が広がります。

方言と標準語のどちらを使うかにこだわりすぎず、赤ちゃんの好奇心や反応に合わせて、自由にことばと触れ合わせていくことが大切です。

方言も標準語も、赤ちゃんにとっては「大切な音のひとつ」。たくさんの言葉にふれれば、自然と世界が広がっていくはずですよ。


将来に向けて心配しすぎないために知っておきたいこと

「方言ばかり話していて、将来困らないかな?」という心配は、私も一度は感じたことがあります。

ですが、今では「その心配はあまり必要ないかも」と思えるようになりました。

まず知っておいてほしいのは、赤ちゃんは環境に応じて言葉を柔軟に使い分ける力を持っているということです。

家庭では方言、保育園やテレビでは標準語、というふうに複数の言葉に触れていても、赤ちゃんは混乱することなく、状況によって自然と使い分けを覚えていきます。

家の子は、祖父母とは方言で話し、友だちには標準語で、と言葉を使い分けていて、そのたくましさに驚いたことがあります。

「通じなかったらどうしよう」と思っていたのは親だけで、子どもは子ども同士で、ちゃんと“通じる”コミュニケーションを身につけていくんですよね。

むしろ、方言で育つことは、ことばの感覚や地域の文化への理解を深める良いチャンスだと思います。

方言を使うことで、感情豊かな表現を覚えたり、相手との距離感を縮めたりすることができます。これは大人になっても役に立つ、すばらしい言葉の力です。

それでも不安がある場合は、少しずつ標準語の絵本を読み聞かせたり、公共の場での言葉に親が少し意識を向けたりするだけで大丈夫です。

子どもは親の姿を見て学びますので、「この場面ではこういう言い方をするんだな」と自然と理解していきます。

将来への心配があっても、今できることに目を向けて、親子でたのしく言葉と関わっていくことが一番のサポートになります。

赤ちゃんの可能性を信じて、方言も含めてことばの世界を広げていきましょう!


まとめ|大切なのは“何語で話すか”より“どう話しかけるか”

赤ちゃんにとって、「方言か標準語か」はそれほど大きな問題ではありません。

大切なのは、「どれだけたくさん、愛情を込めて話しかけてもらえるか」です。

方言であっても、赤ちゃんはその音のひとつひとつをしっかり聞いて、覚えて、そして自分の言葉にしていきます。

日々のやりとりの中で、親やまわりの人たちのやさしい声が、赤ちゃんのことばの力を育ててくれます。

標準語も方言も、どちらも赤ちゃんにとっては大切なことば

いろんな音にふれることで、豊かな言語感覚と人との関わりを学ぶことができます。

迷ったときは、まず赤ちゃんと目を合わせて、心をこめて話しかけてみてください。

その言葉は、どんな方言でも、赤ちゃんにとってかけがえのない宝物になるはずです。