「うちの子、まだ言葉が出てこない」「ちゃんと教えてあげられてるのかな…?」そんな不安や焦りを感じていませんか?
私も、上の子が1歳を過ぎても言葉がほとんど出なかったとき、「他の子はもっとしゃべってるのに…」と心配になった経験があります。誰に聞けばいいのか分からず、ひとりでよく悩みました。
でも、言葉の発達には個人差が大きく、焦らず家庭でできる関わり方を続けることで、しっかりと言葉の芽は育ちます。
この記事では、赤ちゃんが言葉を覚える時期やその教え方、不安を感じたときの見極めポイントまで、お伝えします。
読むだけで、赤ちゃんとの毎日の関わり方に自信が持てるようになりますよ。
赤ちゃんはいつから言葉を話す?発達の目安を知り個人差を知ろう
赤ちゃんの言葉の発達は、実はとても幅があります。
よく「1歳で単語が出る」「2歳で二語文を話す」と言われますが、これはあくまで目安であって、すべての子が同じスピードで話し始めるわけではありません。
まず、発語の流れとしては、
- 0〜6か月頃には、「クーイング」と呼ばれる「あー」「うー」といった音を発し初め、6か月〜1歳ごろには「バブバブ」「マンマ」などの喃語が出てきます。
- 1歳前後では、「ママ」「ワンワン」など、意味が分かる単語を話す子もいれば、1歳半を過ぎてようやく言葉が出始める子もいます。
私の子どもたちも全く違っていて、上の子は1歳前から単語がポンポン出ましたが、下の子は2歳近くまでほとんど無言。
でも、こちらの話はしっかり理解していて、身振りや表情で気持ちを伝えてくれていたので、「あ、この子は“わかってる”けど、まだ“話す”段階じゃないんだな」と受け止めました。
大切なのは、「話しているか」だけでなく、「聞いて理解しているか」や「反応があるか」という点です。
こちらが話しかけたときに振り向いたり、名前を呼ぶと笑ったり、何かを指さしたりするようなら、言葉の理解はちゃんと進んでいます。
つまり、「他の子と比べる必要はない」ということ。
赤ちゃんの言葉は一人ひとり違うペースで育つものです。
焦らず、今の発達段階を見守ってあげましょう!
心配がどうしても拭えない場合は、相談できる窓口もたくさんありますので、ひとりで抱え込まなくても大丈夫ですよ。
赤ちゃんに言葉を教えるコツ|日常の中でできるささやかな声かけと楽しい遊び
赤ちゃんに言葉を教えるには、特別な教材やトレーニングは基本的に必要ありません。毎日の生活の中での声かけや関わり方が、いちばんの“ことばの教室”になるんです。
まず、話しかけるときは、「ゆっくり」「はっきり」「繰り返し」を意識しましょう。
「これ、りんごだね」「赤いりんご、おいしそうだね」というように、同じ言葉を何度も聞くことで、赤ちゃんの中で少しずつ記憶に残っていきます。
私が実践していたのは、1日に何度も同じ表現を使うこと。
たとえば「ごはんだよ」「おいしいね」「ぱくぱく」など、毎回の食事で同じ言葉をくり返すうちに、子どもも「ぱっ」と声を出したり、食べ物を見てにこにこするようになったんです。
他にも、絵本の読み聞かせもとても効果的です。
ストーリーがなくても、単語の絵を指さして「これはくるま」「ぶーぶー」などと声に出すだけでも十分です。
絵と音がつながることで、赤ちゃんの頭の中で言葉がイメージとして育っていきます。
また、歌や手遊びなんかもおすすめです。
リズムに乗って言葉を聞くことで、音の響きやテンポが楽しいと感じ、自然とまねしたくなるんですね。
うちの子は「おててをパチパチ」の歌が大好きで、パチパチしながら声を出すようになったのが、最初の「言葉のまね」でした。
もうひとつ大事なのが、赤ちゃんの反応を見逃さないこと。
言葉が出なくても、「これ取って」と指をさしたり、「うー」と声を出したり、何かしらの意思表示があります。
そういうときに「〇〇がほしいの?」「わかったよ」と応えてあげることで、「伝えるって楽しい」と思ってくれるようになります。
赤ちゃんに言葉を教えるコツは、毎日の関わりの中にたくさんの“ことばのタネ”をまくこと。焦らず、たのしく、一緒に言葉の世界を広げていきましょう!
言葉が遅い?と感じたときの見極めと対処法
赤ちゃんの言葉がなかなか出ないと、「もしかして何か問題があるのかな…」と不安になることもあると思います。
でも、言葉の遅れ=すぐに異常というわけではありません。大切なのは、他の反応や理解力もあわせて見ることです。
たとえば、1歳半を過ぎても言葉が出ない場合でも、
- こちらの言うことを理解している、
- 指示に従う、
- 視線が合う、
- 名前を呼ぶと反応する…
といった行動が見られれば、多くの場合は心配ありません。
言葉は出ていなくても、心の中でしっかり育っている可能性があります。
家でも、下の子が2歳近くまで発語がなく、「これはちょっと様子を見たほうがいいのかも…」と思いました。
でも、絵本を読んでいるときにちゃんと絵を指差したり、「どれがねこさん?」と聞くとちゃんと指さすなど、理解力があることが分かってきたので、「きっとタイミングの問題だな」と思えるようになりました。
一方で、言葉以外にも気になる点が複数ある場合は、専門の機関に相談してみることをおすすめします。
たとえば、
- 目が合いにくい、
- 呼びかけに反応しない、
- 同じ動きを繰り返す、
- 言葉を使ったやりとりがまったくない…
という場合は、早めに相談することで安心につながります。
相談先としては、地域の保健センターや子育て相談窓口、またかかりつけ医に話をしてみるのもよいでしょう。
「ちょっと気になる」という段階で相談しても、全く問題ありません。
むしろ、早めに専門家の意見を聞いておくことで、親自身の不安が和らぎ、必要に応じて支援も受けられるので安心です。
言葉が遅いと感じたときは、「ほかの反応も見て、全体で判断する」ことが大事。
そして、「気になることは抱え込まず、信頼できる人に相談する」ことが、親子の安心にもつながります。
まとめ|赤ちゃんの言葉の力は、日々のやさしい関わりから育つ
赤ちゃんの言葉の発達は、思っているよりもずっと個人差があります。
早く話し始める子もいれば、ゆっくりな子もいて、どちらもその子なりのペースでちゃんと成長しています。
それでも「ちょっと気になるな」と思ったら、一人で悩まず相談してみることも大切、赤ちゃんのためになります。
その中で家庭でできることは、毎日の中でたくさん話しかけてあげること。
赤ちゃんの反応をよく見て、「伝わった!」という小さなやりとりを積み重ねていきましょう。
絵本や歌を取り入れるのも、親子の時間が楽しくなる有効なコミュニケーションです。
親が安心して接することで、赤ちゃんも安心して言葉の世界に飛び込めるようになるのです。
赤ちゃんの言葉は、やさしく、あたたかく、そしてたっぷりの愛情で育まれます。
今日からまた一歩、赤ちゃんとの会話の時間を楽しんでみましょう!